精神障害者と高齢者を主な対象として、医療・看護・リハビリの充実を目指します。 外来および入院診療、並びにコンサルテーション・リエゾン精神医療を行います。
当院精神科は5つの保護室を含む閉鎖病棟と開放病棟の2病棟合わせて120床の精神科入院病床にて入院治療を行い、外来およびリエゾン診療、近隣の授産施設や老人保健施設への往診なども行っています。また当院は呉医療センター、マツダ病院と共に広島県精神科救急医療システムの身体合併症治療の支援病院に指定されており、二次医療圏を越えて精神障害者の身体合併症治療例の入院紹介がある一方、身体疾患の有無にかかわらず県北一帯の精神疾患患者を治療する精神科病院としての役割も担っています。 対象疾患としては、気分障害・神経症・統合失調症・睡眠障害・老年期精神障害(認知症など)・パニック障害・てんかんなどが挙げられます。 主な検査は画像診断として頭部CT・頭部MRI検査、気分障害や統合失調症、認知症の症状評価尺度となる心理検査、てんかんなどの診断目的の脳波検査を実施しています。治療は外来では薬物療法と一般の精神療法(支持的精神療法・行動療法など)が主体であり、必要に応じて非常勤心理療法士によるカウンセリングも行っています。入院においては、これらの治療に加えて、作業療法や生活技能訓練を併用し、患者の早期社会復帰を目指しています。 2009年度より修正型電気痙攣療法に必要なパルス波電気治療器を導入し、従来のサイン波電気治療器よりもより安全に、効果的に治療することができるようになりました。麻酔科医と協力して行う安全な治療法であり、難治性のうつ病、統合失調症、疹痛性障害、強迫性障害に効果的な治療法です。